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電気料金のしくみと電気代の計算方法

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電気・水道・ガス と、毎月の光熱費って馬鹿にならないですよね⁈

 

そこで、筆者「電気工事業」を営む者として、今回は “電気代” に注目したいと思います。

 

 

 

◇電気料金のしくみ◇

 

ーー そもそも、電気料金は誰が決めていて誰に支払っているの? ーー

 

・電気料金を決めているのは販売会社

 

 “電気” の製造元は地域の電力会社になります。

ですので、電力会社がすべて金額を決めていました。一昔前までは…

 

といっても、現在も変わらず電力会社が軸となる電気代を決めています。

ただ、2016年(平成28年)4月1日に『電力自由化』というものが始まった事により、色んな会社が “電気” を売り始めました。

これにより、 “電気” の各販売会社が独自で、電気料金を決めているのが現状です。

 

 

◇電気代は誰に支払っている?◇

 

 電気代を決めているのは「電気の販売店」。

であれば当然、お客さん(私たち)が、その電気代を支払っている先も「電気の販売店」となります。

 

ただ「電気の販売店」は電気を作っていません。

電気を作っているのは「電力会社」になりますので、「販売店」は当然のごとく「電力会社」にお金を支払うわけです。

まぁ、いわば「電気の卸売り業者」というところでしょうか。

 

 

◇電気代はどうやって決まっている?◇

 

 電気代を支払っている先は「電気の販売店」と分かりました。

では、その電気の販売店は、どのように販売価格を決めているのか。というところなのですが、そもそもの電力会社の価格取り決め方はこうです。

 

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2020年4月現在 関西電力【従量電灯A】料金

 

上記は、2020年(令和2年)4月現在の関西電力の従量電灯A というプランの電気料金表となります。

ほとんどの一般家庭であれば、この従量電灯Aになります。(オール電化住宅は別プラン)

 

表の見方としては、「最低料金(基本料金)」が341.02円となります。

これは、その月にまったく電気を使用していなくてもかかってくる費用となります。

 

次に、「電力量料金」ということで第一段階から第三段階まであります。

 

第一段階(120kWまで)は、1kWhあたり20.32円。

1kWhとは、1キロワットアワーと読むのですが、「1キロワット(1kW)の電気を1時間使用した」という事になります。

1kWとは、どれくらいか分からないですよね⁈

1kW=1,000W の事なので、一般的なドライヤーをイメージしてください。

 

ドライヤーを1時間使用した場合、20.32円かかりますよーというのが上記の第一段階となります。

 

そして、その月に使用した電気の量が120kWhを超えると第二段階に突入します!

第二段階の料金はというと・・・

 

「第二段階に突入。

いっぱい使ってくれてありがとうございます!

ここからは、ご使用に感謝して割安な価格としますね~~」

 

とはならずに、20.32円/1kWh だった料金が25.80円/1kWhへと、なぜか逆に値上がりします(+_+)

 

意味わからないですよねー

 

 ただ、計算式としては、使用した(電気量)× (料金単価)ではなくて、その段階毎に計算していきます。

 

 では実際にどういう料金の計算になるのかを見ていきます。

もう一度、料金表を貼っておきます。

 

◇電気代の計算方法◇

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例えば、今月の電気使用量が ❝350kWh❞ だったとします。

 

・最低料金 341.02円(15kWh)

・第一段階 20.32 × (120-15)=2133.6円

・第二段階 25.80 × (300-120)=4644円

・第三段階 29.29 × (350-300)=1464.5円

 

上記の合計額 8,556円 が「使用料金」となります。

 

計算式ややこしいーって感じですよね!

 

でも、まぁ 8,556円なんだな~~で終わりではありません(+o+)

 

ここに、「燃料費調整額」と「再エネ促進賦課金」という仲間も加わります。

 

 

◇燃料調整費・再エネ促進賦課金とは◇

 

 電気料金のコストのうち、燃料費は経済情勢(為替レートや原油価格等)の影響を大きく受けることから、電力会社の経営効率化の成果を明確にするため、燃料費の変動を迅速に電気料金に反映させる制度です。 (関西電力HPより)

 

電気を作る為の原料の値段が上がるときもあれば、下がる場合もある。それを電気代にも適用 って事でこれは納得ですね!

 

次、再エネ促進賦課金?!

 

正式名は「再生可能エネルギー発電促進賦課金」なのですが、まず「再生可能エネルギー」とは何か。

これは、燃料を使った発電(火力・原子力など)以外で、風力発電地熱発電水力発電など、自然の力を利用したエネルギー。燃料などの元になる費用がかからないエネルギーになります。

 

再生可能エネルギー発電促進賦課金」(電気料金の一部)とは、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」によって電力の買取りに要した費用を、電気をご使用のお客さまに、電気のご使用量に応じてご負担いただくものです。 関西電力HPより)

 

再生可能エネルギー発電を普及、拡大させよう!ということを目的に、まずは各地の電力会社が再生可能エネルギーを買い取ります。

その後、買い取った費用は「みなさんで折半しましょう!」ということで、消費者全員がその費用を一部ではあるが負担しております。ほとんどの方が知らない間に。。。

 

燃料(限りある資源)を使用しない。だから地球環境にも、そこに住む人間にとっても良い。この良い事づくしの「再生可能エネルギー」を普及させていく為に、みんなで協力していこう!!

 

筆者なりに上記のように解釈してみました!

この費用に関しては、電気使用料金の1割前後を負担しています。

結構取られますね~(+_+)

 

 

ということで、今回は「電気料金のしくみ」と「電気代の計算方法」ということで解説させて頂きました。

資源を大切に!という観点からも「再生可能エネルギー」の普及もいいですが、そもそもの電気の使用を抑えて、まずは家計を大切にしていきたいものですね(^.^)